2008-06-04
植物育成用 MH、HPS
水銀ランプ、メタルハライドランプ(メタハラ、MH)、高圧ナトリウムランプ(HPS)を総じてHIDと呼びます。
白熱球や蛍光灯等と比べ非常に効率の良い製品で光の波長、光量ともに植物育成に適した光源と言えます。
蛍光灯とHIDどちらがいい?
よくあるご質問です。
まず、光の量を測る単位にルーメン(全光束)と言うのがあります。
パルックボールの外装に410lmなどの記載はこの全光束の事です。
パルックボールでは810lm(12w)が最大のルーメン数でGEライティングHPSの45,000lmと単純比較すると55.5倍もの光量の違いがあります。
もし、パルックボールで同じルーメン数を出すならば部屋中がパルックボールで埋め尽くされるでしょう。
金額的にパルックボール 1個\1,200 x 55個 = ¥66,600
アルミウイングリフレクターセットがHPSとMHのランプが付属して \49,800
消費電力もパルック 12w x 55 = 660w / HPS 400w
1日18時間 220w / 1ヶ月 約¥2,600 / 1年 \31,200 の差額
そして光量より重要な光の波長が違います。
収穫量、品質は光量と生長に則した波長が無いと実現できません。
MH,HPSを使用すれば、それが格段にアップする事でしょう。
以上の結果からもMH,HPSのご使用をオススメ致します。
蛇足ですが、二酸化炭素も蛍光灯などの低い光量では効果的とはいえません。
日本製と海外製はどちらがいい?
植物育成に使用した場合、日本製は ” 照明用 ” 、海外製は ” 植物育成用 ” ですので、確実に植物育成用に利があります。
次項に波長についての説明がありますので、波長の重要性が理解できると思います。
近年、海外製の植物育成専用ランプが入ってくるようになり、その性能の高さから使用率は右肩上がりです。
波長とは?
植物は生長の段階があり、生長期と開花期に分れます。
それぞれの段階に適した波長の光を照射する事で理想の生長が図れます。
基本的な波長は以下の通り。
□ 400nm以下(紫外線)
紫外線は殆どの植物に有害です。特に280nm以下(殺菌線)が当たりますと植物は枯れてしまいます。ただし長波長側(320?380nm)の近紫外線は植物の形態を正常にし、背を低く、葉を厚くする作用があります。
□ 400?500nm(青?青緑色)
600?700nmの次に光合成作用の大きな波長です。また、カロチノイド、フラビン蛋白、リボフラミンなどの色素に作用し、植物が光の方向に曲がる屈光性、そのほか形態形成に大きな効果があります。生長期にこの波長が重要です。
□ 500?600nm(緑?黄色)
光合成、形態形成に無関係です。特に必要ありませんが、光合成を全く行えない波長ではありません。
葉緑体が緑に見えるのは、緑色の波長を反射しているからです。
□ 600?700nm(橙?赤色)
光合成、日長作用ともに最も有効な波長域です。
生長期に必要以上に当てると、「徒長」してしまいます。
(プラントがカイワレダイコンのように間延びした状態)
□ 700nm以上(赤外線)
エマーソン効果により、光合成を促進させる効果のある波長域です。1000nm以上の波長は熱作用となります。
ソーラーマックス、サンマスターなどのHPS、デュアルArcなどがエマーソン効果が期待できます。

300?800nmの範囲が生理的有効放射(植物に効果のある範囲)
400?700nmの範囲が光合成有効放射(光合成に必要)
* エマーソン効果とは光合成に重要な青色(400?500nm)・赤色(600?700nm)に、近赤外線(700nm)以上の波長の相乗効果で光合成が促進されます。結果として植物の生長を促す事が可能となる。
理想的な波長配分は青色光が約24%、緑色光が32%、赤色光が44%と言われておりますが、生長期には青色光、開花期には赤色光が多い方が適しています。
MHは生長期に必要:400?500nmの波長
HPSは開花期に必要:600?700nmの波長が中心に放出します。
製品による波長の違い
メタルハライドランプ(GE Lighting)
MVR400U
この製品は安価ではありますがグラフからも分る通り、HPSより青い波長が強化され植物の身長を伸ばすことなく育成が可能です。
植物専用ランプと比較すると見劣りしてしまいますが、とても安価ですので初心者が初めて使用するには良いと思います。
400w 36,000lm
HPSランプ(GE Lighting)
LU400
グラフを見ての通り、赤い波長がMHに比べかなり強化されており、開花期に最適な波長である事が分ります。
蛍光灯に比べると効果は絶大!!
400w 45,000lm
以下に挙げる製品は上記のGE Lighting社、日本の岩崎電気などのランプとは基本設計が違います。
通常のランプは照明用ですので、植物に最適ではありません。
植物育成用ランプとは、植物に最も適した波長を照射できるようにした専用ランプです。
同じエネルギー量を使用した場合、効率が良く、植物が元気にすくすくと育ちます。
メタルハライドランプ(ソーラーマックス)
ソーラーマックス メタルハライド
このランプの特徴は青の波長を多く含み、他社のランプに比較して、より背を低く育成が可能となります。
また、600nm付近にピンポイントで波長を照射しているので他社より効率が高いかも??
400w 32,000lm
600w 55,000lm
1000w 90,000lm

HPSランプ(ソーラーマックス)
ソーラーマックス
このランプはご覧頂ければ分かる通り、開花期で最も必要としている赤の波長を積極的に植物に照射します。
エマーソン効果も期待できます。
400w 55,000lm
600w 95,000lm
1000w 147,000lm
メは
HPS/MH Dual Arc(ソーラーマックス)
このランプは一本にHPSとMHが入っている特殊なランプです。
開花期に使用することで、エマーソン効果を強く発揮させ育成スピードを高めます。
青の波長も強くあり、プラントの背を低く抑える効果も期待できます。
1000w 100,000lm

メタルハライドランプ(サンマスター)
長波長380nm付近の波長を他社に比べ多く照射するのが特徴的です。
プラントの形態を正常に促し、プラント高を低く、葉を厚くします。
400w 30,000lm
600w 50,000lm

HPSランプ(サンマスター)
開花期に重要な波長を広範囲で照射しています。
ソーラーマックスとほぼ同じ波長を発生しているようです。
若干、ソーラーマックスより740nmあたりに波長が出ています。
このランプもエマーソン効果が期待できるでしょう。
600w 90,000lm

メタルハライドランプ(サンマスター)
他社には無い、メタルハライドランプです。メタルハライドながら、赤い波長を照射します。
更にメタルハライド特有の青の波長も照射できますので、大きく生長するプラントをコンパクトする効果的が期待できます。
400w 38,000lm

メタルハライドランプ(USHIO)
ハイラックスグロウはソーラーマックス社より赤く、サンマスター社より青い波長を照射します。
両社の中間的でオールマイティーなランプといえます。
波長も見て頂けると分かる通り、非常に綺麗な配光です。
600w 40,000lm

HPS(アグロサン)
アグロサンは植物用ランプでもっとも安価です。
安価でありますが、ルーメン数、性能、どれも他社に引けをとるものではありません。
開花期に必要な波長を十分に含んだコストパフォーマンスに優れた製品です。
海外での使用頻度も高い。
600w 90,000lm
最後までご覧頂いた方はもうお分りと思いますが、初期投資としてMH.HPSは多少高価ではありますが、長い間ご使用になれる商品です。また、果実などの収穫量や風味も通常の蛍光灯とは比べ物にはなりません。
当店のオススメはMH.HPSです。